
どうも、タクです。
今日は、人の価値観や世界観について
考えていきたいと思います。
やっぱり、人それぞれ価値観は違うし
考え方もみんな違います。
この世界という同じ場所にいて、
みんな同じように生きていてるように見えて
全然見えてる世界が違うのです。
だから、人はたくさんぶつかり合うし
お互いを理解するのは難しんですよね。
それをうまく表していたのが、
数年前に流行った
「コンビニ人間」という小説です。
この本は芥川賞に選ばれていて、
読んだことなくても
たぶん聞いたことあるんじゃないかな?って思います。

↑これです
本自体が小さいし全然分厚くなくて、
簡単に読めるので
よかったらぜひ読んでみてください^^
あ、ここからは少しだけネタバレするので、
聞きたくない人は閉じてくださいね!
はい、大丈夫ですかね笑
じゃあ、話していきます!
このお話の主人公は、
コンビニバイト歴18年、彼氏なしの36歳の女性です。
就職も恋愛もしたことがなく、
大学卒業後はずっとコンビニでバイトをしています。
この経歴を見ただけで、
ちょっと変わった人なのかな?という印象を受けます。
実際、この女性は小さい頃から
周りに理解されない行動をしていたらしく、
例えば、学校のクラスメイト同士のケンカを止めるために
スコップで友達の頭を思いっきり叩いたりとかしていました。
普通なら、ケンカの間に入って止めるとか
先生を呼んでくるみたいな行動をするかと思いきや、
スコップで頭を思いっきり殴って
動きを止めるっていう大胆なことを平気でします。
彼女の思考回路は、
”合理的であれば何でもいい”のです。
それが一番手っ取り早くて
簡単にできる方法なら、
常識とか道徳とかそういうのは関係ありません。
ケンカを止めるのも、
口で言うよりスコップで殴って
動けなくしたほうが早いからそうしたまでなんです。
確かに、そう考えるとすごく正しい考えで
その行動を取った理由も理解できます。
でも、世間や世の中の常識はそれを良いとはしません。
常識から外れたことをしたり、
みんなとは違う考え方をする人を煙たがって
はじかれるのが世の中というものです。
確かに、この女性の思考回路は普通ではないと思います。
周りの大人やクラスメイトたちも
異物でも見るかのような目で、
この女性を見ていました。
その女性も、自分がおかしいのかもしれないことに気付き、
ちょっとずつ周りに合わせることを覚えていきました。
本人は、周りの言うことが正しいから合わせるのではなくて、
「何でみんなそれが正しいと思ってるの?」と思いつつ
「まぁ、でもこうしたほうが受け入れらるのかな」
「だったら自分をそう演じよう」
とみんなが求める姿を演じていたのです。
結婚、就職、、
みんなはそれをしたほうがいいと言うけど、
私は別にどうでもいい。
でも、それをしないと
周りに心配されたり色々言われたりして
すごく生きづらくなるから、
”自分を演じよう”って考えているのです。
そして、特徴的な人物がもう1人、
白羽さんという30代の男性です。
体はひょろひょろと痩せ細っていて、
独身、無職、住む家もない、という状態。
彼は、この世界のことを憎んでいます。
この世界は、差別がひどい。
カッコ良い人、美人な人、金持ちな人はモテて
幸せな人生を過ごし、
そこから外れた底辺の人間は
誰にも相手にされず下を向いて生きていくしかないんだ。
そんな考えを持った人です。
そして、彼の口癖は
「現代は、縄文時代と何も変わらない!」です。
縄文時代は、
男は狩りをして女は家で待つもの。
村一番の美女は、
一番力強くてカッコイイ男に持っていかれる。
それに対して、
力もなく、弱い男は
そのまま何もなく歳を取っていく。
30代を過ぎ、子孫繁栄もできなくなったら
村にとっては必要のない存在になる。
村のためにならない存在は、排除される。
現代だって、
社会の常識とかルールから外れると
同じように排除されていくんだ。
弱くて何も持って生まれてない人には、
残酷すぎる世界なんだ。
、、っていう、考えを持っています。
2人とも、かなり変わった考えをしてますね笑
特に白羽さんは、
ネガティブ思考が強くて
書いてると僕もそれが移っちゃいそうです笑
一見、どちらも生きづらくて大変そうな感じはしますが、
最初の女性は別に大変だとは思ってないみたいです。
この2人の違いは、
”自分を世の中に合わせて演じられるかどうか”です。
女性のほうは、
自分の思考は他の人とは違うと感じながら
自分を演じて周りに合わせるのが苦ではありません。
それに対して、白羽さんはそれができず悩んでるんですね。
この2人は、世の中の常識的に考えたら
”社会のはみ出し者”であり、
世の中的には間違ってる人です。
そして、その2人に冷たい目線を送るのは
「世の中の常識の上で生きてる人たち」です。
彼らは、常識を守ることが正しくて、
常識から外れる人は許さないのです。
常識を守る人には優しくて、
守らない人には厳しいです。
だから、主人公の彼女や白羽さんには
物語の中で厳しく当たっています。
大きく分けると、
この3種類の価値観がこの物語に登場します。
この物語で行われているのは、
お互いの価値観の”否定合戦”です。
価値観と価値観が衝突し合って、
あいつは間違ってる
俺が正しいんだ
っていうことを言い合っています。
これって、現実の世界にもあちこちで起こりますよね。
例えば、ビジネスを始めようと思ったら
親や友達に反対されたり、
職場で意見が合わずに言い合いになったり。
僕も、ビジネス始めるときに
友達に「ビジネスやるんだ!」って言ったら、
ほぼ100%反対されました笑
「え、こいつなんか変なことやり始めたぞ」
「止めてやらねば」
みたいな感じでこられて、
うわ、ちょっとめんどくさいなって思っちゃいました。
こういうのって、何で起こるかって言うと
相手が”何も知らないから”ですよね。
そもそもビジネスについて知らない
ビジネスをやるという価値観がわからない
自分が知らないものは、
否定したほうが自分にとってわかりやすくていいんです。
知らないものを知ろうとするのは大変だから、
とりあえず否定しとけば考えなくて済んで楽だよね
っていう考え方をしています。
主人公の彼女は、
社会性とか常識とかが抜け落ちています。
普通に考えたら、
常識外れのことを彼女はやるわけだから
「常識」という価値観で彼女を見ると
理解不能な行動をしています。
だけど、彼女は
”合理性であれば何でもいい”
という価値観で生きています。
合理性という視点から見れば、
彼女の行動は理由が付けられて理解できるのです。
でも、常識の上でしか考えてない人、
つまり常識という価値観でしか彼女を見ていない人には
「彼女はおかしい!」ってなるわけです。
彼女の価値観を理解するのがめんどくさいから、
常識からしか、彼女を見ようとしないのです。
人が対立するときって、
だいたいそうやって起こります。
それを細かく見ていくと、
”めんどくさい”っていう感情なんですよね。
自分の価値観に当てはめて考えたほうが楽で、
相手の価値観を理解するよりも
”自分の価値観でどう相手をこっち側に引きずり込むか?”
でしか考えてないのです。
これを、いくらやっても
あんまり良い結果にはならないんですよね。
自分の価値観を押し付けたら、
相手は反発してさらに激しい言い合いになります。
それか、相手が折れて納得しても、
心の中では「くそっ!」って思ってます。
どっちにしても、相手の恨みを買うことになってしまいます。
そういうのは、
できればやらないほうがいいですよね。
だから、僕らは、
”相手の価値観を理解する”っていうことを
徹底してやるべきです。
もし、相手が明らかに悪いときでも、
「相手の価値観で考えてみると何かわかるかもしれない」
っていう発想を持って、
日々過ごしてほしいなと思います。
よくあるのが、相手が間違ってるから正してあげよう!
って思って正論をバンバン言う、みたいな。
こっちは良いことをしてる気になっていても、
相手からしたら迷惑なんですよね。
自分の価値観に土足で上がり込んできて、
あれは間違ってる、これはだめだ、なんて言われたら
だいたいの人は反発します。
「お前に俺の何がわかるんだ」
って反応をされてしまいます。
相手の価値観に土足で入っていくのは
やっぱり失礼なので、
「あ、おじゃましてもいいですか?
ありがとうございます。靴を脱いで上がりますねー。
あ、素敵な考えをお持ちですねー。」
って、まずは相手を理解することです。
そうすると、相手は
「ありがとうございます^^
わかってくれるのは嬉しいです!」
って心を開いてくれます。
そしたらようやく、
「あなたの考えも素晴らしいんですけど、
もっとこうしたら良くなりません?」
って伝えるわけです。
そうやっていけば、
相手は理解して受け入れてくれる場合が多いです。
相手の価値観を受け入れるっていうのは、
そんなにすぐできることではないと思います。
やっぱりどうしても、
自分の価値観を優先的に考えてしまうし
感情のままに相手を否定したりしてしまうと思います。
人間も動物だから、
自分が一番生きやすい形を取りたいんですよね。
自分の価値観で生きてたほうが楽だから、
そうしようと思うのです。
だから、練習していくしかないですね笑
本や漫画、映画を観るときにも、
「この人物の価値観は何だろう?」
「自分に合わない価値観だけど、理解してみよう」
と思って観てみるといいと思います。
相手の価値観を考えるって
めんどくさいことかもしれないけど、
これができれば
もっともっと人間関係がうまくいくようになります。
例えば、本当に仲が良い人同士って
相手の価値観を理解していて
「あいつならこう考えるかな」
って当たり前のように
そう考えることができます。
これっていうのは、
長い年月をかけて培ってきた深い信頼とか
少しずつ相手の価値観を理解できるようになってきたとか、
それなりの時間が必要です。
でも、相手の価値観を理解する能力を鍛えれば、
深い信頼を築く時間が一気に縮まります。
良い関係がたくさん築けるようになるんですよね。
だから、色んな価値観を理解できる、
心の広い人間を目指していきましょう^^
1日1回、新しい価値観を見つける、
みたいに決めてやってみると面白そうですね。
(僕は今それやってます!)
それでは、また!